SSブログ
好きな言葉と物語 ブログトップ

運命の方程式を解く本 [好きな言葉と物語]

高橋佳子著
運命の方程式を解く本
 
あのシンデレラのその後の運命は?
運命の方程式を解く本 --- 高橋佳子
 
自分はどの運命のタイプか?
自己診断チャートはこちらから:自己診断チャート


共通テーマ:音楽

あなたが生まれてきた理由 [好きな言葉と物語]

あなたが生まれてきた理由
高橋佳子 著

生まれてきた理由
(地下鉄銀座線 浅草駅の広告)

魂の本質に還って生きる意味を考える

 「自分はなぜ生まれてきたのだろう」「何のために生きているのだろう」「死んだらどうなるのだろう」。このような疑問は、誰しも一度や二度は抱いたことがあるに違いない。人生の核心とも言える本質的な問いに、本書は誠実かつ明快な答えを提示する。
 著者によれば、「魂の因果律」によって魂の存在として見つめるまなざしを持つことで、人は初めて生まれてきた理由を知り、人生を全うする意味を知る。そして、日々のささいな一喜一憂も含め、すべての経験が等しく大切な、かけがえのない瞬間であることを知る。
世界は不条理と理不尽に満ちている。しかし、人間は一人ひとり輝くことのできる存在なのである。
魂の本質に立ち還り、「本当に生まれてきてよかった」と思える、そんな心境への到達が著者の願いである。巻末には「魂の因果律」を生きる実践ガイド付き。
(朝日新聞 9月30日〔金)夕刊 より抜粋)

定価1995円
三宝出版
Tel 03-3829-1020


nice!(0) 
共通テーマ:

三人の石工 [好きな言葉と物語]

昔、まだ人々が信仰の世界に生きていた中世のこと。

 イタリアを旅していた一人の男が、ある建物の建設現場のあまりの広大さに足を止めた。
そこでは大勢の石工たちが忙しく働いていた。そのなかでごく若い三人の石工が旅人の目に止まった。彼らの仕事ぶりが見事に思えたからだった。

 すると旅人はその三人にこんな風に声をかけた。「あなた方はなにをしているんですか」と。
三人の若い石工たちは少しも手を休めることなく答えた。

 「おいら、一日三リラで働いているんだよ」と一人。
 [見ての通りさ。石を積んでるんだ」と一人。
 「あんたには見えないかも知れないけど、美しい教会堂をつくっているんだ」と一人。

 旅人は彼らの言葉がおもしろかった。仕事の後を追っては話しかけ、石工たちも口々に石の積み方から、石の見分け方などを話してくれた。静かな日、たおやかな時間が流れていた。
                             
 それから、三十年の歳月が経ったある日----。時は多くのものの姿を変えていった。あるものは亡び、あるものは消え去り、またあるものは花を咲かせた。

 旅人は再び、あの時、教会堂が建てられていた街を訪れていた。そしてあの三人の現在を知ったのである。

 一人は、あれからしばらくしてわずかな手間賃に嫌気がさして石工をやめた。そのあと、行方知れずになってしまったという。

 一人は、腕のいい、頑固な石工として今も親方に信頼されて働いているという。

 そしてもう一人のその後は・・・・・・。
 ちょうどその時、あの教会堂の近くで、さらに荘厳な教会堂が建設中だった。最後の一人は、その教会堂の設計・施工を任される棟梁・建築家となっていたのである。

高橋佳子(たかはし けいこ)著
ディスカバリー
DISCOVERY●世界の実相への接近


nice!(0) 
共通テーマ:

プラトンが語った洞窟を住居とする人間たちの話 [好きな言葉と物語]

プラトンが語った洞窟を住居とする人間たちの話----。

イメージ 1

 奥の深い細長い洞窟がある。人間達はそこを住居として子どものときから過ごしている。手足と首を縛られたままでいるので、頭を巡らすこともできず、前面しか見ることはできない。遥か後方には洞窟の出口があり、その外には太陽の輝く自然が広がっているが、それらに気づく術もない。

 彼らの前面は、洞窟の壁。後方には、洞窟を明るく照らし出す篝火(かがりび)が焚かれている。その壁には、後方に燃える火の光によって様々な影法師が映り続けている。石や木で作った動物や工作物の影法師である。彼らは生まれて以来その投影された影以外は見たことがない。彼らは当然、その見続けてきた影をこそ実在と信じてやまないだろう。

 その中である日、縛りを解かれた者があったとしよう。彼は急に首を巡らし、火の光の方を見ることを強制されたとする。今まで影しか見せられていなかったその現物を見せられる。そして、あなたが今まで見ていたものは、愚にもつかぬ影で、今あなたが見ているものこそ実在だと説明されたとする。けれども、彼はきっと以前からずっと見てきたものの方に真実性があると思うに違いない。

 さらに、誰かが彼を力づくで洞窟の入り口まで引っ張ってゆき、太陽が照らしているところへ引き出したなら、どうするだろうか。彼は引っ張って行かれることに苦情を言い、いざ、太陽の光の見える所に来たとしても、眼は眩(くら)み、真実であると言われているものを一つも見ることはできないだろう。

 しかしやがて、眼も慣れて太陽を見ることができるようになり、太陽が照らし出す世界、地上について知るようになる。それでも彼はかつての世界へ戻りたいと思うだろうか。かつて、あの洞窟の中で智慧とされ、名誉とされていたもの、権勢を欲しがるだろうか。否である。

 むしろ彼らは、地上にあることが許されさえすれば、たとえ貧しくても、どんな目に遭おうとも、あの洞窟に戻るよりははるかにましだと考えるだろう。そして当初、苦痛だった自分に訪れた大きな運命の転換を心から幸せだと思うに違いない。

ディスカバリー
DISCOVERY●世界の実相への接近
高橋佳子(Keiko Takahashi)著


nice!(0) 
共通テーマ:
好きな言葉と物語 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。